父は左官業を営んでいました。
職人気質でして、その中でも顕著だったのは時間でした。
せっかちというか、短気というか、良い言葉に置き換えようと思いましたが思いつきません😅
待てない性格でしたので外食が嫌いで、一年に何回か、それもすぐに来る回転寿司か焼肉しか行きませんでした。
花火も最後までゆっくり楽しむことが待てなかったようで、線香花火の束に一度に火をつけて私が泣いた時には、さすがに母は呆れました。
そんな気質はマイナスばかりというわけではなく、仕事にはプラスになっていたようで仕事の速さには定評がありました。
人の3倍のスピードで仕事をするので、安く工事費が済むと人気でした。
その筋の人から気に入られた時には、母はヒヤヒヤしたそうです。
とにかく待つのも待たせるのも嫌いな父でした。
けれど孫だけは特別だったようで、あんなにせっかちだったのに、孫を急かすということがなかったです。むしろ待たされるのを楽しんでたよう。
父が入院して一時退院していいですよと言われ、病院に迎えに行った時、9時に約束してたけど待てない性格だから、驚かせようと8時に病院に着きました。
すると、病院の正面玄関のベンチに父が1人で座っていました。
1時間も待つつもりだったの?と聞くと、2人の孫に早く会いたくて待ってたと。
病院から家までどんなに急いでも高速で2時間弱。
あんなに父を待たせるのを長く感じたことはなかったです。
あの世でもきっとせっかちにしてるのかな?
ゆっくりしてればいいんだけど😉
昨日昼ごはん