合格医学部の日記

受験、家族、愛犬、日常を書いてます

医学部目指すきっかけ

医者になりたいっていつ思ったんだろう?

私の家系はがん家系。しかも早くに亡くなっている。父が亡くなったのは息子が年長さんの時だった。自分が建てた家が見たいとアルバムを見てた時、息子の小さい写真を見て私が誘拐されないのが不思議な程かわいいと言うと、父は声を出して笑った。最後の笑いだった。父は職人で感情を出すのがとても下手だった。そんな父が孫2人に出す愛情はストレートで計算がなく溢れんばかりのものだった。

息子にもそれが伝わってるんだなと思う出来事がある。

父の入院先に1番初めにお見舞いに行った時、点滴をしてる父のまわりをお姉ちゃんと2人で子供らしくはしゃいで回った。帰り父が見送りでエレベーターの扉が閉まった途端、息子は急に泣き出した。今の今まで笑ってはしゃいでた息子が突然泣き出し、じーちゃんが可哀想だと言う。そんな息子を見て私はなんだか不思議だけどほっこりした。私の気持ちを代弁してくれたからだろうか?父ががんなのに幸せ者だなと感じたからだろうか?その時の気持ちはよく思い出せない。私もいっぱいいっぱいだったのだろう。

10年以上たった今、あの時父のことを無垢な気持ちで思い涙した息子に私は医者になってもらいたいと思う。